Aurora MySQLのGraviton4(r8g)にリザーブドインスタンスが提供開始!Graviton3(r7g)よりも安くて高性能!

メディア統括本部 サービスリライアビリティグループ(SRG)の鬼海雄太(@fat47)です。
#SRG(Service Reliability Group)は、主に弊社メディアサービスのインフラ周りを横断的にサポートしており、既存サービスの改善や新規立ち上げ、OSS貢献などを行っているグループです。
本記事は、Aurora MySQLのGraviton4(r8g)でもリザーブドインスタンスが提供されたことについてまとめている記事になります
なにかの役に立てば幸いです。
 

Graviton4(r8g)待望のリザーブドインスタンス

東京リージョンでは2025年3月14日にAurora MySQLへのGraviton4(r8g)インスタンスのオンデマンド提供は開始されていましたが、リザーブドインスタンスは北米含む全リージョンで未提供でした。
r8gリリース時の各世代の性能検証をおこなった弊ブログ記事がこちらです。
 
そして、本日(2025年5月14日)にリリースがあり、Aurora MySQL向けのGraviton4(r8g)リザーブドインスタンスが利用可能となりました。

各インスタンスタイプの料金比較

リザーブドインスタンスの提供開始に伴い、気になるのはその価格です。
ここでは、 サイズのインスタンスを例に、オンデマンド料金とリザーブドインスタンス料金(1年契約、全前払いの場合を想定した割引率)を比較してみます。
インスタンスタイプオンデマンド料金 (USD/h)リザーブドインスタンス料金 (USD/h)オンデマンド料金からの割引率
db.r8g.large0.3330.210約33% OFF
db.r7g.large0.3330.243約27% OFF
db.r6g.large0.3130.174約44% OFF
https://aws.amazon.com/jp/rds/aurora/pricing/ から一部情報抜粋しています。
 
上記の表から、db.r8g.largeのリザーブドインスタンスは、オンデマンド料金と比較して約33%のコスト削減が見込めます。
これは、db.r7g.largeの約27%OFFよりも高い割引率です。

コストパフォーマンスと移行の検討

のリザーブドインスタンスは依然として最も安価な選択肢であるため、既存のワークロードで、の性能で足りている場合は、引き続き利用することも有効かとおもいます。
 
しかし、r6g.largeより大きいインスタンスタイプを使っている場合はr6gからr8gに切り替えていくことで、性能向上によるインスタンスサイズ縮小のコスト最適化が実現できる可能性がありますので、積極的にGraviton4(r8g)の採用を検討していくのがよいと思われます。
💡
Graviton4(r8g)が利用できるのはAurora MySQL v3.08以上が必要で、LTSのv3.04では利用できない点に注意

終わりに


Aurora MySQLのGraviton4(r8g)インスタンス向けリザーブドインスタンスの提供は大変うれしいです。
担当している環境にてこれから試算を進めていこうと思っているので、積極的にGraviton4を検討していきたいです。
ただしAurora MySQL のLTSであるv3.04では利用できないので、どうするか悩んでいます…
 
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