MySQLアンカンファレンス#008を開催しました
#SRG(Service Reliability Group)は、主に弊社メディアサービスのインフラ周りを横断的にサポートしており、既存サービスの改善や新規立ち上げ、OSS貢献などを行っているグループです。
本記事は、先日開催したMySQLアンカンファレンス#008について紹介しています。
MySQLアンカンファレンスとは?MySQLアンカンファレンス#008の内容紹介発表1: 「大規模Aurora MySQLクラスタの無停止アップグレードを支えたAurora Blue/Green Deployment機能」発表2: 「Claudeの助力を得てMySQL OnlineDDL(INPLACE)のコードを読む」発表3: 安全なDDLの実行を目指して 〜(その1)取得するMDLの把握〜次回開催予定と登壇者の募集
MySQLアンカンファレンスとは?
MySQLアンカンファレンス#008の内容紹介
今回のMySQLアンカンファレンス#008では主催メンバー3人がそれぞれセッションをおこない、そこから派生した雑談などをメインに進行していきました。
発表1: 「大規模Aurora MySQLクラスタの無停止アップグレードを支えたAurora Blue/Green Deployment機能」
Amebaブログの大規模Aurora MySQLクラスタのアップグレードを、Aurora Blue/Green Deployment機能をつかっておこなった話や、その機能の概要について説明しています。
資料はこちら
B/G機能の説明では切り替えの流れを図解で説明しました。

遭遇したトラブルについても紹介していて、
Blue/Green間のレプリケーションステータスはコンソール上からはパッと見確認しづらい点や、SELECT COUNTの低速化への対応を例に紹介しています。

発表2: 「Claudeの助力を得てMySQL OnlineDDL(INPLACE)のコードを読む」
資料はこちら
過去にオンラインDDLの仕組みを調べてブログにまとめてられていましたが、実際のMySQLのソースコードを読むことでさらに理解を深めることに挑戦されていました。

MySQLのソースコードは巨大で一から読むのはしんどいので、生成AIのClaudeをつかって読み進めたことで、ざっくりの構造を掴むことはできたそうです。

発表3: 安全なDDLの実行を目指して 〜(その1)取得するMDLの把握〜
資料はこちら
MDLとはテーブル構造変更時などデータベースオブジェクトへの同時アクセス管理・一貫性確保目的で取得されるロックです。
MDLの理解を深めることで、より安全にDDLを実行できるようになるので調査されていました。

MDLはperformance_schema.metadata_locksテーブル経由確認することができますが、それでは取得中または待機中ロックしか確認できません。


次回開催予定と登壇者の募集
今後もMySQLアンカンファレンスは3ヶ月ごとの頻度で開催予定です。
次回#009は2025年7月頃開催予定となっていますので、ご興味ある方々ぜひお気軽にご参加ください!
お話してくれるかたも絶賛募集中です。
MySQL単体だけに限らず、各パブリッククラウドのMySQL互換製品、MariaDB、Percona for MySQLに関連した運用や困りごとの発表など、なんでもOKです。
資料をつくった発表じゃなくても、テーマだけ決めて参加者同士で意見交換してみたいとかもOKです。